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Education through the Art@Indonesia​(~2019)

 インドネシアで造形教育の教育支援に関わりました。

対象は幼稚園です。

 経済発展めざましいインドネシアは、従来より小中学校の就学率が9割を超える教育熱心な国です。10代から30代の占める割合が高く、人口ボーナスは今後30年は続くと見られています。中間層が生まれ、若者が大学教育を受けられる機会も増えました。

 近年、すべての子どもたちが幼児教育を受けられるよう制度上の大改革がありました。

 

 急激に幼児教育の普及を図った結果、教員の数が足りず、ある一定の学歴があれば、専門教育を受けずとも保育に関わることができるような措置が取られています。幼児教育の内容は、私たち日本人に馴染み深い情操教育中心ではなく、読み書きなどの知識偏重の教育に向きつつあります。

​ インドネシア人は、年齢、男女を問わず子ども好きです。彼らの温かさと柔らかさが芸術とともに教育の場にあれば、それはとても豊かな教育になるのではないでしょうか。

 私たちは幼児期を、「読み書き」「計算」等の知識ではなく、「情操」を育み「造形」「音楽」「遊び」の力を元に豊かな感受性を育成する環境の中で過ごし育ってほしいと考え、スチレン版画やスタンピングなど個人の経験や技能に左右されないような題材を紹介しました。

 芸術の力を信じ、一人ひとりの違いが受容できるような

こども達の生きる力が発揮できるような、

発展性のある題材・指導法をインドネシアの先生たちとともに探した経験は私の宝です。​ 

スチレン版画の手法を紹介中

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